
昭和38年、松竹。吉田喜重監督作品。
「松竹ヌーヴェル・ヴァーグ」の旗手として、大島渚らとともに脚光を浴びた吉田喜重でありましたが、昭和39年の「日本脱出」の無断改変問題で会社と対立し退社。
今回観たこの「嵐・・・」は、その前年の作品です。
【お話】広島・呉の造船工場で働く真面目な青年(早川保)。彼は実は少年院あがりである。
真面目な仕事ぶりから、或る時から彼は大阪から集団就職してきた若者労働者18人の寮長兼管理者に任命される。
18人は問題児ばかりで青年も苦労する日々。
だがある日、留守の時に、18人の中のひとりが女性レイプ事件を起こしてしまう・・・。
さすがに49年前の映画だけあって、時代を感じましたし、意図なんだろうけれど、画面が陰影かなりあってモノクロですごく暗かったです。
なんだろうこれ、搾取される工場労働者の悲哀を描いたかと言えばそうでもなく、さてはて青春映画なのかと言えば、必ずしもそうではなく、なんとなく中途半端な作品だなと思いました。
最初、まったく予備知識ないままみたのですが題名だけ見たらなんか18人の同志たちが革命か何かに立ち上がる作品なのかと想像していましたが全然違いました。
「問題ある18人」、嵐=やっかいごとを起こす18人という意味だったのですね。
しかし主演の若き日の早川保がよかったです!!!この人のこと知ったの、私、去年、岩下志麻主演、中村登監督の「古都」(1963)を見たときでしたがこの「嵐・・・」でもみんなを管理する真面目な青年を演じていてカッコイイです早川さん。
なんでもっとブレイクしなかったのだろう。私はとっても好きです。
しっかしさっすが「松竹ヌーヴェル・ヴァーグ」、こんなのとっても松竹に見えないもの。








